Rain

「そうだ、もう一つ美雨ちゃんを連れていきたい所があるんだけど良い?学内では無いんだけど、結構近くだからさ」

壱成さんのその声で我に返った私は、小さく頷いた

























それから私達は、壱成さんや先生達が学生だった頃、皆の溜まり場になっていたという喫茶店へと向かった

「美雨ちゃん、今日はどうだった?来て良かった?」

壱成さんのその問い掛けに、私は俯いて、小さく笑いながら返した

「…来て良かったです。
ありがとうございました…………でも……先生は本当に美雨さんの事が好きだったんですね……そんなの、昨日、話を聞いた時から分かってた筈なのに……今日、学校を見て回ってみて、改めて感じました……

……私は…美雨さんには敵わない……」


私がそう呟くと、壱成さんは少し考えた後、真剣な顔をして言った

「…昨日、雪から電話があったんだ。
…それも真夜中に。
電話の内容はただ一言「もし、俺が大学時代に美雨と本條の両方に出逢っていたなら、どっちを選んでたんだろうな」って」