「じゃあ、また明日な」

そう言った僕達は、さっき会った時とは違って確実に笑っていた

そして僕は、当たり前のように親友と「また明日」と言い合える幸せを噛み締めていた

「…雪!」

そのまま帰路に着こうとした僕を引き留めるように壱成が叫んだ

「…あの時は……悪かったな………俺もつい感情的になって……ケガは大丈夫だったか……?」

壱成は心配そうな顔で、そう言った

「…平気だよ!あんなもん、ただのかすり傷だよ!」

僕が笑って、そう言うと、壱成もニッと笑って言った

「…そうか………頑張れよ!で、何かあったらいつでも連絡して来い!そん時はもう記憶無くなる位、飲ませてやっからよ!」

「おう!」