Rain

……それからの事は正直、よく覚えていない

それから間もなく、美雨の葬式が行われた

僕も出席したが、その時の事も、殆ど覚えていない

そして、それから、僕は更に脱け殻のような日々を送った

ただ、あれから、美雨は勿論、壱成も僕の家に来る事はなかった

その代わり……と言っては何だけど、麻実がちょこちょこ来てくれるようになった

でも、僕が美雨の死から立ち直れる事はなかった

麻実が来てくれた日も、ただひたすら、目の前の何もない壁を見ながら、美雨との楽しかった日々を思い出しては、時たま一筋、涙を流していた




そんな僕に、転機が訪れたのは、そんなある日の事だった―――…