Rain

暫くの沈黙の後、麻実はポツポツと呟くように話した

「…私も壱成から聞いたんだけど
……美雨ね…雪くんの家を出た後、壱成の家に行ったんだって………
でも……雪くんという彼氏がいるのに、友達の壱成だとはいえ、他の男子の家に泊まるのは申し訳ないって
……駅前でタクシー拾えば、お金はかかるけど、家に帰れるからって……
すぐ壱成の家を出たみたいなの……」

それを聞いた途端、僕の目からはボロボロと涙が止めどなく溢れてきた

「…何だよそれ…………バカだろ、アイツ………俺はアイツを殴ったんだぞ!?……泣かせて……悲しませて……酷い事も沢山した……なのに何で!?」

「…美雨は……雪くんの事、本当に大好きだったから……」

そう言った麻実も、いつの間にか泣いていた

僕は、気が付いたら走り出していた