Rain

「何しに来たんだよ?」

いきなり後ろから掛けられた声に驚いて、振り返ると、そこには、今まで見た事のないような形相で僕を睨む壱成がいた

「…壱成………」

「何しに来たって聞いてんだよ!?」

そう言って、壱成は僕を殴ろうと腕を振り上げた

「やめて!壱成!」
僕が反射的に目を瞑った瞬間、そんな叫び声が聞こえてきた

目を開けると、そこには壱成の手を押さえ付けてる麻実がいた

壱成は麻実の方をチラッと見た後、渋々といった感じで手を下げた
そして舌打ちをした後、僕を睨んだまま低い声で言った

「…出てけよ……」

そう言われても、僕が呆然としてその場に立ち尽くしていると、壱成は再度、僕を睨み、怒鳴った

「出てけっつってんだろ!」