Rain

幸い、学費は両親の貯金でどうにかなったけれども、家は、学生だった僕ではローンを支払う事が出来なかったので、売る事になった

そして、僕はそれから、せっかく学費は払える事になったにも関わらず、殆ど学校に行かなくなった

その間も、美雨と壱成はいつもノートを持って僕の家に来ては、サークルやゼミであった面白い事を話していった

それすらも当時の僕にとっては、鬱陶しかった
放っといて欲しかった

だから僕は、笑うでもなく、二人に感謝の言葉を述べるでもなく、何もせず、ひたすら脱け殻のような日々を過ごしていた





その間にも、美雨は教員免許を取得し、高校の採用試験にも通った
壱成は、小さなアトリエに内定が決まった



皆、着々と自分の夢に向かって進んでいた

そんなある日の事だった