Rain

車が再び動き出すと、美雨が心配そうにタオルを渡してきた

「……雪…身体拭いて……風邪引いちゃう………」

でも、僕はそのタオルを受け取らなかった

ただ、焦点の合わない目で、せわしなくフロントガラスに付く水滴をとっているワイパーを見つめていた

すると、心配した美雨が後部座席から手をのばし、頭をワシャワシャと拭いてくれた

僕は、美雨に頭を拭かれながら、さっきの電話を思い出していた