先生の言葉に驚いて、目を見開いてる私をよそに、先生は小さく呟いた












「……元カノも美雨って言うんだ………漢字も同じ…………それに……彼女も雨が好きだった…」








私はそれを聞いて、頭が真っ白になった

でも、それと同時にどこか『やっぱり』って思いもあった


…先生が初対面の時、私の事を美雨って呼んだのも、雨が大好きだけど大嫌いって言うのも―――…


―――全部、彼女の影響なんだね……

…何となく……何となくそんな気がしていた


先生はドリンクホルダーに置いてある缶コーヒーを一口飲んで、自分の過去を話始めた

でも、その過去は、あまりにも悲しすぎるものだった―――…