Rain

私が車に乗ると、すぐに先生は車を発進させた

とは言っても、目的地はなく、ただ道行く道を、ただひたすらグルグル回っているだけだ

先生と向き合うのが気まずくて、ひたすらコロコロ変わる外の景色を眺めている私をチラッと見て、先生は口を開いた

「…昨日はごめんな…………肩は……大丈夫か?」

そう呟いて、丁度近くにあった駐車場に車を止めて、心配そうに私の肩を見た
幸い、肩は服で隠れているので、紫色に変色しているのを見られる事はなかった
私は先生に心配かけないように笑って言った

「大丈夫だよ!」

そう言った私を見て、先生は悔しそうに俯いて言った

「…本当にごめん…………俺は……大切な人を傷付ける事しか出来ない……」

















…それって、どういう事……?

―――先生は私の事、大切な人だって思ってくれているの……?