Rain

私は、そんなお父さんの仏壇に手を合わせて、満面の笑顔を浮かべているお父さんの遺影を見ながら話しかけた


「…お父さん、ずっと話しかけないでいてごめんね。
……私、お父さんとの約束破っちゃったよ。
…強くなれなかった……自分がいじめられたからって、関係ない人の事をいじめちゃった……でもね、昨日、一緒にいじめをしてた友達に本気で向き合う事が出来たんだよ。
……受け入れては貰えなかったけど………でも、後悔はしてない…!それでね、お父さんの言う通りだった。
強くなろうって、愛実に本気で向き合おうって、決心した私に、『俺はいつだって、君の味方だ』って言ってくれる人が現れたんだよ。
…その人はね、雪平先生っていって、担任の先生なんだけど……私、その先生の事が好きみたい……。
それでね、今日、告白しようと思ってるんだけど、お父さん、応援してくれるかな?」

そう、私は今日、先生に告白しようと思っている



お父さんが天国でこの話を聞いていたら何て言うのかな?

慌てて「男女交際なんて早すぎだ!」とか言うのかな?

でもきっと、最後には私の事を応援してくれる

そういう人なんだ、お父さんは



慌てるお父さんの姿を想像して、私は、クスクスと笑った






「美雨!早くご飯食べちゃって!お母さん仕事があるんだから!」

そんな時、お母さんの怒鳴り声が聞こえてきて私はハッと我に返った

「はーい!」

私は慌てて、そう返事して洗面所に向かった