ピーンポーン・・・・・・ピーンポーン


「ふぁ・・・。こんな朝早く誰だよ・・・。せっかくの休日なのに・・・。」





「はぁ〜い」


ガチャ


「遅い!!!」

うわっ!びくった〜。
ん? あれ?こいつ・・・


「美心の親友の・・・」


「昨日、龍二くんが学校を休んだ日、・・・美心が屋上から飛び降りた・・・。これ、美心が龍二くんに書いた手紙。」
















は・・・? 嘘だろ・・・?
美心が飛び降りた・・・?


俺は、手紙を奪い取って読んだ。








〜龍二へ〜
いきなりこんな手紙を書いてごめんね。

ちょっとの間だったけど、龍二と付き合えることができてよかったよ!!

龍二と一緒にいると、時間が経つのがあっという間で、明日も学校で会えるって思うと、学校に行くのが楽しみで、幸せだったよ!!

私は、すごく龍二が好きだったよ。

でも、龍二は違う人のことが好きだった・・・。

龍二は、稚夏美ちゃんが好きなんだよね?

稚夏美ちゃんと幸せになってね・・・。

稚夏美ちゃんを幸せにしてあげてね。



ねぇ、龍二。
龍二は、私のこと好きだった?
私のこと、好きだと思ってくれた?


少しでもいい・・・。
私のこと、好きって思ってくれてたら嬉しいな。



龍二、バイバイ!






大好きだったよ!!

美心より








「大好きだったよってなんだよ・・・」

心で言ったはずが声に出ていた・・・


手紙を読んだ後 俺は泣いていた。



「たぶん、美心は、大好きだったよってわざと過去形にしたんだと思う。」


「は?どうゆう意味だよ。」


「たぶん、美心は・・・、龍二くんと別れてから稚夏美ちゃんと付き合えるように、そして、自分の気持ちに諦めをつけるために・・・過去形にしたんだよ。」



「美心のこといろいろ詳しく教えるから、家の中に入れて?」


「あ、あぁ。」

俺は、美心の親友を家の中に入れた。



「で、詳しく教えてくれ。」




「うん。美心は、本当に龍二くんのことが好きだった・・・。」




それから、いろいろな事を教えてくれた。

あいつが泣いていたことも、いじめられていたことも・・・。




全然美心のこと知らなかった。


俺、ダメだな。
彼氏失格だ・・・。


いや、好きな女を守れない時点で失格だ。








「1つ聞いてもいい?」


「あぁ。」



「なんで・・・、なんで浮気したの?美心を泣かせるようなことをしたの?」

あいつの親友は怒っていた。

ちゃんと、言わなきゃダメだよな・・・。


「俺が、浮気した理由は・・・・・・」