「おい、花子。俺は早急にと言ったはずだが?」 先輩の声は低く、怒っているように感じた。 ひゃー、怖いよ…… 「すみません……」 いつもは、生徒会のメンバーもいるのに、今は二人きりだから尚更怖い。 早く、終わらせて今日は帰ろうっと……。 生徒会に入ったのも、先生に頼まれたからであって、そんなに私自身やる気はない。 たぶん、竜也先輩はその辺りも見抜いてそうで怖い。 竜也先輩には、何でも見透かされているような気がして怖い。