先輩、ちょっと待って下さい!




次の日。



生徒会のメンバー、小山夏希こと、なっちゃんとお昼を食べていた。


「花子、昨日も居残り?」



なっちゃんの問いかけに頷く。



「まじかー。生徒会長ってさ、花子のことお気に入りだよね!」



「というか、嫌われてる」



なっちゃんも、私の仕事量が多いことは前々から気付いていた。



「いや、お気に入りなんだよ。いっつも残るの花子だけだもん」



「仕事遅いの私」



なっちゃんは、烏龍茶を飲み干す。



「だって、おかしいもん!私らのことは苗字で呼ぶのに、花子だけ名前で読んでるんだよ?」



確かに。



何故か私だけ、名前で呼ばれてる。