満月の下の狼


それから、少したって事件が起こったんだ。

狼牙はまだ全国No.1に程遠かったけど、
そこそこ名の知れたチームになっていた。

きっかけは些細な事だった。
こんな些細な事であんな大きな事になるなんて、まだまだ甘ちゃんだった
あたし達には分からなかったんだ。


ある日の夜…。

「きやぁ!や…めてく…ださい。」

海とあたしで夜道を歩いている時、
路地裏から微かに女の声が聞こえた。

ん…?あたし達は気になって
その路地裏に入っていった。