時間が過ぎ映画も見終わりお茶もしてもう帰る時間となっていた。

「じゃぁ、帰る??」

その時花歩を呼ぶ声が竜己の後ろからした。

「花歩~♪迎えに来たよ♪いこ?」

「まって?ちょっと竜己君と話あるからさ」

「えー?分かった待ってる」

そう馴れ馴れしく話している男を竜己はじっと見つめた。

「あ、この人は昨日私の彼氏になった後輩の長瀬淳って子。可愛いでしょー?」

まさか…付き合ってるのか…。はえーな。

「そうか。彼氏いるのに俺と遊んでも良かったのか?」

「うん!淳はいいって言うからさ!優しいよね」

花歩はそういい笑った。

花歩を俺のものにしたい…。

その時竜己はそう強くおもった。

「おぅ。んじゃぁ、また行こうな!」

「うん!またね!」

二人はそれで解散した。

花歩と淳が手を繋いで帰っていったのを竜己無言で見送った。

よし。頑張ろ…。

その瞬間後ろから誰かがよんだ声がした。

「竜己!!君!」

「ん?花歩!?どうした?竜己でいいけど?」

「あ、分かった。これ、竜己に借りたのそのままにしてた」

花歩は映画の時ジュースをこぼしたため、竜己にハンカチを借りていたのだった。

「あー。ありがと。またな」

「また、ラインしてもいいかな??」

「おう。いいぞ?」

「そっか!またね!」

花歩はそういい走っていった。

もしかしてこれ…脈ありじゃね?考えすぎてもダメか。帰ろ。