「気づけなかったんだ」




「………………」




「蒼空の気配に気づけなかった




俺が意識してなかった訳じゃない




それでも、あの子は




俺に気づかれずに近づいてきた」








それが出来るのは




相当な力を持ったものだけだ










俺が知っている限りでは




それが出来るのは颯ともう一人




颯のお父さんだ




















「そうか…」