「此処から居なくなってほしいんだ






君がいると颯ちゃんだけじゃない



拓弥さんも裕ちゃんも零ちゃんだって







みんな傷つくんだ」










笑顔を張り付けて


僕と蒼空ちゃんにしか聞こえない声で


残酷なことを告げる





本当はね。もっと多くの人が傷つくんだ



僕達には他にも何百っていう仲間がいる





そいつらを守るためには


君の存在を消すしかないんだ




でも。それを告げてしまったら


蒼空ちゃんはもっと苦しむだろうから


それ以上は何も言わない






「だから…」




「わかってるよ。春斗君







大丈夫だよ













私、ちょっとしたら居なくなるから」