俺達は決着のつかないまま 戦うのを止めて 床に寝転んだ 隣で蒼空の息づかいを感じる 近くにいるだけで幸せなのに それ以上を求めようとする俺は どうしようもない 「………さよなら」 蒼空が小さく呟いた声に 俺は聞こえないふりをした その声があまりにも 儚げで何かを言っては いけない気がしたから