君の優しさに拳銃を突きつける












蒼空自身が戦っていない以上



やはり心配だ






もう一つの人格が



思い通りに出てこない可能性だってある









「蒼空様…一度私と手合わせいただけますか?」





この事を知っているのは



俺と組長の二人だけ



組長もそれを分かっていて



蒼空に俺をつけた




蒼空本人はその事を



知らないだろうけど












「……………………」





蒼空は少し悩んでから



静かに首を縦にふり



部屋の真ん中に移動する