君の優しさに拳銃を突きつける








彼女を追いかけて話をしたこと



突然 男が3人やってきて襲われたこと



蒼空ちゃんを人質に取られ何も出来なかったこと




それから




気を失いかけたとき



突然蒼空ちゃんの様子が変わり



相手と戦っていたこと




春斗に対して放った言葉のことを





そして気付いたときには



自分と2人の男が倒れているだけで



蒼空ちゃんと一人の男は消えていたこと
















それだけで俺たちは頭がついていかなかった








「……やっぱり」


「零!」



零が何かに気づいたのか


颯を見つめている


颯はそれ以上は何も言わせないように


零を黙らせる





この二人はなにかを隠している






「なんだよ!零!」



「……………………」



颯に口止めされているのか


何も言わない零



「今は隠し事をしている余裕なんてないだろ」




俺は颯に冷たく告げる


その言葉で


颯は気まづい顔をする