君の優しさに拳銃を突きつける










ーーーガタガタっ




「「「「っ!?」」」」




突然ドアが開いた音と同時に


なにかが崩れ落ちる音がした




俺たちは直ぐにその方に視線をやる






「「「「春斗!」」」」




皆 次に何を言えばいいのかわからず


言葉を失う








ドアに、もたれかかり座り込んでいるのが


本当に春斗なのか疑ってしまう



ボロボロになった姿


顔は傷だらけだ







「ねえ…みんな


なんでまだ此処にいるのさ…」



春斗は少しの笑みを見せながら話すが


そこには痛みよりも


悔しさが隠れている






「何があった?」



零に聞かれてより一層


強くなる苦しい表情




「蒼空ちゃんが……」




なんて説明したらいいのか…わからないやと


続けた春斗は一度落ち着いてから


何があったのかゆっくりと話始めた