「………………ああ」
颯は椅子から立ち上がり
もう一度 蒼空ちゃんがいた場所を見つめる
颯なりに覚悟を決めているのかもしれない
「…そういや春斗は?」
裕が周りを見渡したとき
俺もその事に初めて気がつく
「彼女が出たあと直ぐに
消えました」
俺の少し後ろにいた零が
質問に答える
「……なんで」
裕の呟きは春斗に込められたものなのか
自分自身に込めたものかは
わからない
ただ そこにいた誰もが
裕の呟きに聞こえてないふりをした
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…