蒼空ちゃんを追いかけてきてから



一体どのくらいの時間がたったのだろう?





変な奴らが現れて



今僕はその男に殴られて



少し先で泣き叫ぶ蒼空ちゃんがいて









このまま意識を失いかける



って時






聞いたことがない蒼空ちゃんの声を聞いた











「はあー。蒼空も馬鹿だよなー


人を頼らなければ


こんなに傷つくことも無かったのに」





ぼやけていて彼女の表情まではわからない


声そのものは蒼空ちゃんなのに


なんとなく普段とは違う




それに自分のことを蒼空って……






「んっ?どうしたん?その女」



「わかりません。」



男たちも何が起きたのかわかっていない







「てめー、何いつまでも掴んでんだよ!」


「っうわ!」



蒼空ちゃんは言葉を発し終わる前に


捕まれていた手を容易く


振りほどき相手の腕を逆に


背中に回して痛みつけている





「なんなんや!お前!」




さっきまで僕を殴っていた男も


蒼空ちゃんを取り押さえようと


二人のもとへいくが


蒼空ちゃんはそれをも


簡単にかわしては


相手に攻撃をいれる










僕の頭は追い付いていかない