「俺も同じだよ
お前らさ1つ言っておくけど
あまり俺等のこと馬鹿にしない
ほうがいいと思うよ」
俺の言葉に女たちは動揺している
「う……そっ
っ!ごめんなさい!
もう!二度とこんなことしませんから!」
目に涙をためた女たちの中には
しゃがみこむ奴もいる
本当ならもっと痛め付けてやりたい
蒼空にあんなことをしたんだ
許せるはずもない
「消えろ」
零の冷たい一言で
走り去っていく
きっと零が言わなければ
俺の拳は血だらけになっていたはずだ
「蒼空ちゃん。大丈夫?」
「おいっ」
「姉ちゃん」
周囲に危険が無いことを確認すると
地面に倒れた蒼空を起こす
顔に傷は無いがどうやら
見えないところを傷つけられたんだ