もし拓弥の言うことが
本当のことだとしたら
誰にやられてる?
「っ!?」
「気づいたか?」
「ああ……とにかく急ごう」
俺たちは人気のないところを
見て探す
倉庫や使われていない教室
屋上にも行ってみた
だけど蒼空の姿は見当たらない
「何処にいんだよ」
裕が痺れをきらせる
それは此処にいる皆 同じだ
ーーーガシャンッ
「「「「「っ!?」」」」」
何かが割れる音
その一瞬で全員の意識が
音に集中する
「裏庭のほうからだ」
一番聴力に長けている零の一言で
俺達は一斉に走り出す
蒼空
ごめん
俺がお前を苦しめてたなんて
知らなかったんだ
蒼空のこと
誰よりも知っていると思っていたのに
本当は何も知らなかったんだ

