ここ数日 蒼空と一緒に過ごしてきたが
決まって、ある時間だけは
俺たちといることを拒んでいる
それは学校に登校した初日から
何かあることは確かだけど
それを尋ねるのは気が引ける
「姉ちゃんは今日も用事があるのか?」
同じクラスになった零に聞くと
ただ頷くだけ
零にも何の用なのかは言っていないらしい
「でも、なんか変だよねー蒼空ちゃん
拓弥さんも そう思うでしょ?」
「うん…彼女にも隠し事があるのは
仕方ないと思うけど……少し心配だね」
「あいつ……今日はいつもより遅くないか?」
「「「「…………………………」」」」
零の言葉で皆が黙る
「俺、探しにいってくる」
そう言って最初に席を立ったのは裕
蒼空を避けているのかと思っていたけど
そうではないみたいだ
裕は蒼空が来てから様子がおかしい