そこに立っていたのは
申し訳なさそうにしている零君
でも。その表情は
私の姿をみて険しいものに変わった
「……服 どうした?」
同じクラスだから誤魔化せないとは
思っていたけど、こんなにも早く
指摘されるなんて思ってなかった
「お前らのクラス、次 体育なのか?」
私が黙っていると零君の後ろから
顔をだした裕君が尋ねる
早く何か言わなきゃ
「ううん。
…………さっき用を済ませようと思ったら
行く途中に転んじゃっただけだよ」
見え透いた嘘で零君は騙されては
くれないかもしれない
「本当か?」
「……うん」
ここで私が本当のことを言っても
きっと何も変わらない
大丈夫
いつものことだもん
耐えろ

