「なぁ」???

「………」桐野

「なぁってば!!」???

「なんだよ!大声なんてだして」桐野

「桐野はさ、この女どう思う?」???

「どうもなにも、只の女優だろ?」桐野

「はぁ?お前は何っにもわかってないな!?なぜこの良さがわからない!?このスタイル、声、なんと言っても容姿!!全てがオールパーフェクツ!!」???

「あーはいはい、わかったわかった、
てかそれお前上っ面だけじゃね?」桐野

こいつは中野弥生、いつもこんなんだがいざというときには頼りになる俺の同級生だ

「ところでさ、弥生はこの世界どう思う?」桐野

「なんだよ、またその話かよ、前にも言っただろ、正直世界なんてどうでも良いし今が楽しければどうでも良いってさ」弥生

「そっか………」桐野

俺はこの世界に飽きていた。
ステータス不明、能力無、産まれながらにして体格差、知能差、潜在能力差等がありかなり理不尽な世界だ
戦争や紛争は無くならない
上に立つ者のくそったれ振りにはヘドが出た。
俺みたいな考えを持つ人間を創ったのはこの世界なのである

18歳にしてこんなことを思うのはどうかしてるとか周りからは変な奴としか見えないらしい。
学校でも弥生位しか話し相手も居ない
言うなればボッチだ

「お前もいい加減に友達作れよな?」弥生

「うるさいな!良いんだよ今のままでさ………あーあ、こんな世界、壊れちまえば良いんだよな」桐野

「桐野、お前病んでるな……まぁそんな事嘘でも口に出さない方が身のためだぞ」弥生

そう、弥生は正しかった。こんな事は口にしない方が良かったんだ………