言えない恋心

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「昨日の彼女。いったいどこにいるんだろう」

 いつものように継母の命令で草むしりをするわたしの隣で大きく息を吐くのは他でもないヒースだ。


 彼は今朝からずっとそればっかり。

 どうやらヒースは変装して潜り込んだわたしのことを気に入ってくれたらしい。



 ねぇ、その人はわたしよ?


 気づいてほしい。いいえ、だけど気づかれてはだめね。だって気づかれれば、どうして秘密にしたのかと問われてしまう。


 そうなれば、わたしの恋心を打ち明けなければならなくなるもの……。


 彼とは不相応のわたしが傍にいられるわけがない。

 屋敷から追い出されるくらいなら、気づかれない方がいい……。


 このまま、彼の傍にいることを望むわ。

 ああ、目が霞むわ。

 今朝からずっと泣き通しだったのに、まだ泣き足らないなんて!!



「き、気になる女性と出会えたのね」