その代わり、遅れてこの場に来たわたしに注目している。皆の視線が痛い。
皆とても綺麗だ。サファイアやルビー、様々な宝石を散りばめたワイン色や紫色などの柔らかなシルクのドレスに身を包み、綺麗に着飾っている。
やっぱりそれなりの身分の人びとだということが見て取れる。
それに比べてわたしはどうだろう。
枯れ枝のような細い体は見窄らしく、波打つ赤茶の髪は品がない。
……ああ、やっぱりわたしが誰なのか知られたのかもしれないわ。
ドレスとティアラはとても素敵。
だけど身に着けている本人がこれではどうしようもない。
どう考えたって、ドレスとティアラだけで変われるわけがないもの!!
ああ、わたしはなんて愚かなのかしら。
ヒースの晴れ姿を見たいからという理由で変装までしてパーティー会場に潜り込むなんて!!
目頭が熱い。
すっかり惨(みじ)めになったわたしは唇を噛みしめ、泣きたくなるのを堪えた。
さあ、ロズ。今すぐに戻りましょう。自分が相応しいあの惨めな場所へ!!



