言えない恋心


 そうでないと、わたしはこの屋敷から追放されてしまう。



 そんなわたしはヒースのパーティーに参加しない方がいい。


 なぜなら、『ヒースに恋人ができる』とそう思っただけで……今、こうして彼が結婚してしまうことを考えただけでも胸が痛むのだから。


 きっとヒースに恋人ができるその瞬間を目の当たりにしたら、苦しくて死んでしまうかもしれない。


 ――ああ、ダメだ。

 涙で視界が滲んできた。

 これではどれが雑草なのか見分けがつかないわ!!