小さな恋のメロディ

「ここにするか?」

「…うん」


私達が歩き回って、たどり着いたのは、少し古いラブホテル…。

初めて入るラブホテルに緊張しながら二人で入った。


部屋に入ると、余り奇麗だとは言えないけど、大きいソファー、一つの大きなベッドがある。

私達は緊張を隠すように、トイレやお風呂を探した。
お風呂を見付けると、哲平がお湯をはる。

部屋に戻ると哲平が言った。


「カラオケがあるぜ?」

「そうなの?」


カラオケに一回しか行った事がない私には、よく分からなかった。


「お前、先にお風呂に入れ」

「いいの?」

「うん。俺、歌ってるから」



そう言って歌本とにらめっこしている哲平を置いて、お風呂に入った。

身体の疲れがドッと出る。

ゆっくり入ると、置いてあったバスローブで身体を包んだ。


「哲平、入るんでしょ?」

「うん。何?バスローブあんの?」


カラオケを中断して、哲平が言った。


「うん、あった」


哲平はそのままカラオケを止め、お風呂に向かう。

私は髪を乾かしてベッドに横になると、そのまま眠ってしまった。