『私ね、』

『うん』

『ずっと前から塁戸君が好きなの!』

『…!?』

『だから私と…』

『そこからは俺に言わせて』

『えっ…』

『俺もお前のことが好きだっ!
だから、俺と付き合ってくれますか?』

…うわぁ。

あまりのどストレートな告白文句に、俺は思わず本を閉じてしまった。

こんなこと、よくいえたものだ。

それに、告白しようとしたヒロインの勇気も素敵だ…。

俺は如月 睦月。

黒ぶちの度数の非常に高い眼鏡をかけた高1男子だ。

ここまでは普通の男だ。