思って、思って、思い続けて…



『はぁっ…はぁっ…はぁっ…。』



時計を見ると9時58分。
あと2分で入学式がはじまる。

でも窓の隣には体育館が見えてるから、あと少しでつくはず。


『何で、疲れないのっ……。』



前の男子生徒を見ながら呟く。

ただ歩いてるだけなのに私が走っても追いつけない歩きの速さ。
後ろ姿を見るからに背はかなり高そうで、短めの黒髪が印象的だった。



ずっと後ろ姿見てると、前から顔を見たくなる………


見たいけど、その前に早く体育館についてくれないと私もう走れない(泣)



汗だくで、髪も乱れてるし、息も絶え絶え………
入学式なのに私は男子生徒を追いかけてる。




今日は大変な1日だなと、思いながら足を動かす。




少ししたら、体育館前の渡り廊下が見えてきた。
時間は9時59分。
これだったら入学式が始まっても入場の途中に間に合うかもしれない。


そう心の中で、私がホッとした時だった……




ドンッ


『ぶっ!』

「おっと。」



前を歩いていた男子生徒が、体育館についた為足を止めていたのに気を抜いていた私は気づかないでぶつかってしまった。


『いたっ……あっ、ごめっ……。』








「いや、大丈夫。こっちこそごめん。」










不意に後ろを向いた男子生徒の顔は、頬にホクロのある外国人顔。






言葉も詰まるほどの整った顔に、私は動けなかった………








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