【短編】さよならとフルーツタルト

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結婚式の日。

巧真に会うことなく、その日を迎えた。

巧真のいる企画部も参列しているから来ているかもしれないが。


思い出に背を向けて、もう。

振り返らない。


次は誓いの言葉が始まった瞬間だった。


ガタンと音がして、強く腕を掴まれた。

誰かの胸に顔を押し当てられる。


「巧、真?」

「やっぱ無理。行くよ朝海」

「ちょっと、」

専務が巧真を睨む。


が、それを見もせずに走り出す巧真。


「ちょっ!巧真!!」


完全無視を決め込まれ、式場を出た。