「なんと!いつの間にそんなことになってたのさ!その作戦あたし聞いてない!」


「だって言ったら馬鹿猪のくるみは、陣野にちょっかいだしに行くでしょう?それでは本末転倒なのだよ!」



「…それ言ってたのって、海先輩でしょ。」



「流石、よくわかったね!」




本人がいないところで動物の羅列をするのはやめていただきたいものだ。



「それで最近はお前がこっちに来るのが増えたってことか。」



「そういうこと。陣野をボッチにすると、必然的にオレもボッチになっちゃうからね。一人の飯はさみしいもの。」




相棒が任務のために一人ご飯をしているというのに、この犬はなんとも薄情なやつだ。



「ちょっと陣野くんの様子見てこようかな。」



「それが本末転倒なんだってば。馬鹿くるみ。」



「…最近みんなの暴言が鋭くなってる気がするのはあたしだけですかね?」



「そんなバカでもちゃんともらってやるから心配すんな。」



「マリリンだけだよあたしの天使は。もうマリリンに一生ついていく。マイエンジェル。」


「お前はどちらかというと天使より悪魔だな。小悪魔め。」


「大天使様の力で天界にお連れくださいお願いします。」





「…本当にお前らの会話って時々突き抜けてあほになるよな。」



「銀次郎に言われたくないよこのわんこ!」