お昼とかと言った割に、休み時間は基本うちのクラスに来るし放課後も来るし。

一日中、授業中以外はずっといたなあ、小竹くん。




「なんか、忠犬って感じだな。あの風紀。」


やっと解放された帰り道。

マリリンと帰るから今日のお守りは終了ね!
って強行突破してきた。



「もうちょっと隙だらけでもいいんだけどなぁ…」


「結局ずっといたしな。」


「初日だったから気合入ってた的な感じだといいけどな。」


「くるみがテンション下げるってよっぽどだな。」


「だってなんか一生懸命だから蔑ろにするのもかわいそうで。」


「でもうざいと。」


「自由に動けないってしんどい。」


「でも万引き先輩がなんもしてこないってわかったらマーク外れんじゃねえの?」


「そうなんだけどね…もういっそのことさっさとアクション起こしてくれないかな。

解決すれば監視解けるし。」


「そういって油断してると本当に狙われるぞ。」


「もうそれでもいいよ。小竹くんがいないときに来てくれれば返り討ちにして終わりだしさ。」



「それが油断だって言ってんだよ。」