そして次の週。

委員長が言っていた通りに風紀の人が挨拶にきた。



もはや顔なじみの特徴ない系風紀くんだ。



「そういえば自己紹介をしていませんでしたね。オレは小竹浩と言います。」


「ご丁寧にどうも。牧村くるみです。」


「あはは。知っていますよ。

江橋くんがいるので大丈夫かとは思いますが、オレも微力ながらお守りしますね。」




小竹くんとは前に風紀に関しての話を聞いたから、あんまり突っ込んだ話はできないなぁ。



あんまり聞きすぎちゃうと逆に怪しまれるし。


これはいきなり海先輩の思惑が外れたか。




「お世話になります。

あ、風紀委員の仕事が忙しいときはそっち優先してくださいね。」



「オレが今任されている仕事が牧村さんの護衛なので大丈夫ですよ。

委員長にもこっちを優先するように言われてます。でも、心遣い、ありがとうございます。」



あたしのことなんて優先しなくていいんすよ委員長…

むしろ放っておいていただいた方が動きやすいっていうか、返り討ちにできるっていうか…



「基本的に俺が一緒に動く。部活とかでいないときは気を付けてみてやって。」




…マリリンってさ、なんでこうサラッと男前なんだろう。


しかも基本的にはいなくて大丈夫ってことを暗に伝えてくれているんだけど、小竹くんには伝わったかしら…




「わかりました!お昼とかは一緒しますね!」



ダメだ全然伝わってねぇ!