そんな私たちの会話に恭也くんが入ってきた。


「くるみちゃん、乃愛のお見舞い行くの?俺も行っていい?」


恭也くんがやって来たと分かった瞬間、美羽は露骨に真顔になった。


切換早い。


…あのミウさんて人は高確率で美羽ではない…気がしてきた。


恭也くんが元カレなら少しは意識してしまうはずだけど。


美羽は何の反応も示さない。


「いいけど、部活は?」


「サボる♪」


サボり魔、恭也くん出ました。


「じゃ、準備しといて。…美羽は?美羽も行く?」


「行かない」


「乃愛、泣いちゃうから月城さんも来てよ」


「乃愛はあたしが来なくても泣かないよ。芹沢くんが行けば喜ぶって」