「あれあれ?

お二人さん、

タコみたいなっちゃって、



さては、

昨日何かあったなぁ??




…って、ごめん。

篤司には、

友香ちゃんがいるんだっけ?」










ズキンと、胸が痛んだ。






そして、

部屋に沈黙が流れた。







気まずい雰囲気。







私も、

友香も篤司君も

固まってしまった。






…西島君だけ、

変わらず笑顔。










「美由ちゃんの事。

クラスみんなで

心配してるんだよ。






特に、

この二人なんか、

今日は

ずっと、そわそわしちゃっててさ。




本当だったら、

クラス代表して、

俺だけ

お見舞いに

来るつもりだったんだけど、



こいつら、

なんだか、

見てられないから

内緒で

連れて来たんだ。」







西島君の話を聞いてから、

複雑な気持ちで二人を見た。







篤司君は、

そっぽ向いちゃったけど、




…友香は、

必死に私の方を見てる。







友香。



『二人だけで話したい。』



目でそう言ってる。






私だって。



ここまで、

話が、

こじれてきたけれど、



友香とは、

長い付き合いだもの。






このまま、

気まずい雰囲気でいたくない。







はっきり、させたい。