「やぁ!美由ちゃん。

昨日は大変だったね。

しかも、

風邪引いちゃったんだって?

大丈夫なの?」








明るい声で

そう言う西島君。






その後ろには、

友香と…篤司君がいた。




三人とも、

狭い部屋の床に座った。








…なんて、

心臓に悪いメンバー??






風邪を引いてる私には、

あまりにも、

刺激が強くて、

めまいを起こしてしまった。













「…お、おい!!」






倒れそうになるところを

誰かが

とっさに支えてくれた。






ふわっと、

よく知ってる香りがした。





目を開けると、

やっぱり、

篤司君がいて、



…しかも、

顔が近くにあって。






その瞬間、

昨日の事を思いだして、

今度は、

ものすごく顔が熱くなった。







きっと、

真っ赤だ。

私。








篤司君の顔も一瞬、

赤くなった気がしたけど、

良く見えなかった。




すぐに

「ちゃんと、寝てろよ。」と、

手を離してて、

顔を背けて座ってしまったから。