(2)
私は、
西島君と友香と三人で、
屋上に足を運んだ。
篤司君に会う為に。
篤司君は、
2年になって
同じクラスに
なったんだけど、
全く、
話したことが無いひと。
学校では、
すごくカッコイイ!!
って人気があって、
色んな所で、
女の子が噂しているのを、
よく聞いたりする。
西島君が言うには、
放課後、
よく一人で
こっそりと、
屋上にいるそうで。
私は、
緊張しながら、
屋上の扉を開けた。
…冬だから、
寒くて、
思わず肩を抱いた。
…本当に、
こんな所にいるのかな?
と、
思いながら、
辺りを見回した。
そして、
そこに彼は、いた。