「…1番最初は、

篤司君に聞いてほしいな。」







言ってから、

恥ずかしい事を

言ったことに気付いて、

顔が熱くなった。






篤司君も、

驚いて固まっちゃっていた。








あっ、

えっと、



何か言わなきゃ。





「あの…ごめんね、

そんな深い意味は無くて…。」






ああっ。


どうしよう!

私の馬鹿!!


なんて、言えばいいんだろ?



必死に考えていたとき。







「俺も聞きたい…。」






えっ?






「美由が書いた曲、

1番最初に聞きたい。


…絶対に聞きたい。」







篤司君は、そう言った。




夕日に照らされているせいかも

しれないけれど、


少し顔が赤い気がした。




そんな事言ったら、

私だって負けて無かった。






心臓が壊れちゃうんじゃないか

って位、ドキドキしてた。








二人だけの時間。




あなたと過ごすと、

幸せで、

あっという間に過ぎていく。




こうやって、

あなたと初めて作った曲が出来て、

二人で考えて

「メロディー」って名前が付くまで。





そんなに時間は、かからなかった。