その時、

今まで黙って見てた友香が口を開いた。






「さっきから聞いてれば、

あなた達も吉川さんも、

勝手すぎるよ!



美由が、

どんな気持ちで作曲引き受けたか、

わかる??




美由は、

篤司君と一緒に今まで、

クラスの為に

一生懸命作ってきたんだから。




それを、

あなた達の都合で変えるなんて!!





そんなの美由に失礼だよ。



篤司君だって、

迷惑に決まってる!」







流山さんは、それを聞いて、

頭を抱えると、

やんわりと手を上げた。





「…わかった。

わかったわよ!



もう降参!!頭きた!!

女心、わかって無さ過ぎ!




大体、話を聞いてて呆れるわよ。


篤司君に歌詞書かせるなんて。





普通、どっちかって言ったら、

そういうのって、

女の子がやるんじゃないの?




って言うか、書けないんでしょ?





だって、美由ちゃん


そういう経験無さそうだもん。





そんな人の作った歌なんて、

誰も聞きたくないに決まってるよ!」








ズキッ。







「ちょっと!

なんて事言うのよ!

美由に謝りなさいよ!」





友香が、怒ってそう言った。



でも、

流山さんも、筑波さんも無視して、

教室を出ていってしまった。








気付いたら、

教室は静かになっていて、



みんなの視線が痛かった。