愛しいあなたへ~song for you~





そっと、音楽室を覗くと

ピアノを弾く彼女が見えた。






さっきまでの、

頼りない表情が嘘みたいだった。





ピアノを弾く彼女の表情は、

自信に輝いていた。





…こんな顔も出来るじゃん。




いつもクラスで見ると、

困った顔ばっかしてて。

愛想笑いしか

出来ないやつだとばかり思ってた。







その時、ピアノが、

一瞬止まってしまった。







やばい!

覗いてたのに気付かれた?