「西島君、ありがとう。 私、大丈夫だよ! だから、そんな、心配しないで。 ね? そうと決まったら、 さっそく、音楽室に行ってきます。」 彼女は、そう言い残して 走り去って行った。 「美由!」 友香さんが 呼び止めようと叫んだけど、 彼女は、 そのまま行ってしまった。 「美由は…いつもそうなのよ。」 友香さんは 呆れた顔をして言った。