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それは、突然だった。






「美由なら出来るよ!

あんなに上手なんだもん!」





私は、苦笑をして言った。





「無理だよ。

私なんか…。」






しかし、

クラス中の人達が譲らなくて。







「美由ちゃんしか出来ないって!」







「そうだよ!お願い!」










…ん~。



そんな事言われても、

困ったなぁ。








すると、

教卓に立っていた

クラス委員の二人が言った。










「それでは、

話をまとめます。

来月の聖夜祭の

クラスの出し物は

みんなで合唱に決定!


ちなみに

歌は、

美由ちゃんに

作曲してもらうという事で


よろしいですか?」










『はーい』










そ、そんな。


私は、机に俯せた。