「頼み?」



俺が聞き返すと、

西島は、不気味な位の笑顔で言った。






「そう!

今回の聖夜祭の作曲!



一人じゃ、大変そうだからさ!

お前、バンドやってるし、

得意だろ?」







聖夜祭の曲作り?!



ありえねぇ…。









「はぁ?

冗談だろ?

そんな面倒臭いの、

絶対お断り。」







はっきりそう言った。



用は、

クラスの仕事の押し付けだろ?





確かに、バンドやってるし、

曲も

たまに作ったりするが…。



一曲作るったって

大変だし、時間かかるし…。






…面倒臭い。

疲れるだけだ。








だが、

西島は、それ位じゃ、諦めなかった。