(14)





友香は

女子に囲まれていた。




中には、

何人か知ってる人もいるけど、

ほとんどが知らない人達。







友香だけ

不自然に

床へ座らせられて、

睨まれていた。







「ブサイク、

ってか、マジでウザい。」





「篤司君だって、

本当は、

あんたなんか

全然、興味無いわよ。


ばっかじゃないの?



まだ、

あの美由って子の方が、

マシだったし。」



そう言った子の隣の子が、

笑いながら、続けて言った。





「そうそう!

作曲とか、

理由つけて、抜け駆けしてさ。

ま、結局、自爆したけど。」






胸がズキッと痛んだ。




「あれね!

本当笑えた!

私、不憫過ぎて、

泣きそうだったもん。」






ひどい。

…みんな、そう思ってたんだ。