あたしとまいかとノノは、
当たり前だけど一緒のクラス。
なんで当たり前かというと、理事長兼校長
は、あたしの知り合いだから。
教室に入ると、名の知れた族が一個。
──「翠竜」/スイリュウ──
総長 ゆうと 副総長 りく
幹部 かずや、せい、れんじ、きょうや
せい、は翠竜でたった1人の女の子。
関東では一番強いらしい。
始業式は案外はやく終わって、今日は
自己紹介して、解散みたいだ。
自己紹介、したくねぇな。宜しくして
もらわなくていいし。
「── ──です。宜しくね!」
パチパチ…
「あ、ぅ、ヴ、ヴァン・ノノで、す。
一年間、よろしく、お願いしますっ!」
パチパチパチ
かーわいーなぁー、ノノは…
ちっこくて、守りたくなるわ。
「…サさん、アリサさん!」
あっ、あたしか、、
「…ヴァン・アリサ。」
「それだけですか?妹さんと違って
随分と愛想がないのね。」